南国の雰囲気を感じさせるグズマニアは、花が咲くのは暖かい季節一度きりで、同じ株元からはもう花は咲きません。その為、グズマニアを増やすには、株元から成長してくる子株から株分けしていく方法になります。そこで、グズマニアの株分けの方法と株分けで失敗しないコツなどについてご紹介します。

グズマニア 株分け 方法

【グズマニアの増やし方!株分けの方法や株分けで失敗しないコツは?】

グズマニアは、木々に着生する特徴をもつ「着生植物」です。その為、根から株分けするわけではなく、株元から芽を出してくる子株を切り取っていく方法で株分けします。ただ、子株を株元から切り取る時には注意が必要です。株分け方法で失敗しないコツの一つとして、子株を切り取るときは、できるだけ子株の切り口面積は小さくなるように切り取る位置に注意してください。株元から近い位置で切り取ったりすると、株の基部が筒状になり活着しない原因になります。グズマニアの株分けは、直接土に植え替える方法では株分けできません。

そもそもグズマニアは、直接土に植え替えをする植物ではありません。グズマニアは地植えに適さない植物なので、株分けした子株をそのまま土に埋めてしまうと腐ってしまいます。グズマニアの株分け方法は、まず清潔な刃物で子株を切り取り、その切り取った子株の根元の部分に、水で湿らせた水苔を使ってしっかりと包んでくるみます。それから鉢植えに植え替えて株分けします。株分け用に用意した鉢植えの底に、軽石を敷きますが大きめの粒の軽石を敷きます。もしくは、発砲スチロールを細かくちぎって敷いてください。

このようにして、上げ底してから株分けした子株を植え付けていくようにします。また、株分けを失敗しないコツのもう一つに、株分けするタイミングがあります。グズマニアは、花を咲かせて、花後を迎えると鮮やかな色があせてきて株元が枯れてきます。この株元が枯れるのは子株の芽が出てきてからです。株元が枯れて、子株の葉っぱの枚数が10枚以上ついていたら株分けを行ってください。

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それと、元気な子株を生長させるには、株元から生長した花が色あせたまま放置しないで、取り除くようにすることです。色あせた花をそのままにしておくと、株分けする子株に十分な栄養が行き渡らなくなります。葉数も少ないうちは、株分けはしないようにしましょう。

基本は、花の開花時期が終わって枯れ始めたら、子株を切り取って株分けを行います。こうして手間をかけて株分けした子株も、2ヶ月もするとしっかり根が出てきます。根が出始めたら生長を促進するために液体肥料を使いましょう。

もし、グズマニアを大きく育てたいなら、一回り大きな鉢植えに株分けすればいいですよ。

まとめ

グズマニアの株分けの注意点を見ていくと、少し神経質になってしまいますが株分けを正しく行えば、根を出して数年で花が咲くまでに生長しますよ。

では、グズマニアの株分けの方法について大切なポイントをおさらいしておきます。

・株元から芽を出してくる子株を切り取っていく方法で株分けする

・子株の切り口面積は小さくなるようする

・清潔な刃物で子株を切り取る

・水で湿らせた水苔を包んで植え替える

・鉢底に軽石を敷くか、発砲スチロールを使って上げ底する

・株分けした子株は、2ヶ月ほどで根が出る

・株元が枯れて、子株の葉っぱの枚数が5枚から10枚以上ついてから株分けする

・色あせた花は取り除く

 

グズマニアの子株を株分けしたら、何度でも花を咲かせて観葉植物として楽しみましょう。