アザミには素朴なイメージがついて回ります。また、葉やつぼみを包んでいる部分に鋭いトゲがあって、触ると痛い植物としても有名です。
タフで美しいアザミの花には、どのような花言葉が付けられているのでしょうか?
ここでは日英二カ国のアザミの花言葉と、その由来を紹介することにします。
アザミの花言葉(日本語と英語で)
アザミの花言葉は、日本語で「触れないで」「独立」「報復」「厳格」です。
一方英語にも、日本語のものとは別の花言葉があります。アザミの場合は “independence(独立)” “nobility of character(高潔な人格)” “austerity(厳格)” “misanthropy(人間嫌い)” といったものです。
日英どちらも厳しいイメージの単語が使われています。また日本語と英語で同じ意味(「独立」と「厳格」)の花言葉も存在しています。
アザミの花言葉で最も有名なのは「触れないで」というものです。アザミに特徴的なトゲのある外観を思い出せば、そのような言葉が使われる理由も簡単に想像できるでしょう。英語の“misanthropy”という花言葉 も、同じような理由に由来すると考えられます。
また英語の“nobility of character” “austerity” や日本語の「厳格」という花言葉も、同じように、トゲによって人を寄せ付けないというアザミの姿に関係していると思われます。
トゲによって自らを守ろうとする凛とした姿は、孤高というイメージをかもし出し、気高さや自分自身に対する厳しさという花言葉が付けられたのです。
一方、英語の”independence”、日本語の「独立」や「報復」という花言葉は、次のようなスコットランドの伝説に由来しています。ここでもやはり、アザミのトゲが関係しています。
1263年、ノルウェー軍がスコットランドに侵入したときの話です。ノルウェーの兵士達は足音を立てないよう裸足で夜襲の準備を進めていました。しかし彼らは暗闇でトゲだらけのアザミを踏みつけてしまって、思わず叫び声をあげてしまいます。その声でスコットランド軍は夜襲に気づき、無事ノルウェーからの侵入者を追い払うのに成功したのでした。
【まとめ】
アザミの花言葉は日本語であっても英語であっても、凛とした言葉、厳しい言葉が付けられています。触ると痛い植物だということが、その大きな原因です。
特にスコットランドでは、アザミが独立の象徴になっています。実際にスコットランドの国花はアザミであり、その標章(シンボルマーク)もアザミの花を図案化したものです。