庭に見たことがない草が生えてきていることがありませんか。しかもその草には鋭く、硬いトゲがあり、とても直接触ることができない、などといいうことはないでしょうか。それは、アザミかもしれません。

 

今回は、トゲトゲのある雑草、アザミについて紹介します。

雑草 トゲトゲ アザミ

雑草 トゲトゲ アザミ

雑草は、言葉のイメージから、人には必要のない草とか作物に害を与える草と考えられます。しかし人の手をかけずとも自然の力だけで生長していくため、生命力がとても強い植物といえます。

 

アザミは、そこにしか生息しないその土地特有のアザミが存在するほど、数多くの種類が存在します。中には、外来種といって本来日本にはいなかったものも出てきています。外来種の中でもひときわ分布範囲を広げているアザミがあります。このアザミはアメリカオニアザミといいます。

 

アメリカオニアザミは、もともとヨーロッパ原産の種でアメリカを経由して日本に渡ってきたのではないかといわれています。日本固有の植物や動物に影響を与える恐れがあるということで環境省から、要注意指定されているアザミです。

 

大きな特徴は硬く鋭いトゲです。花以外すべてにトゲがあるといわれるほどトゲだらけですから、駆除も大変困難です。キク科アザミ属ですから、日本固有のアザミと近親種です。しかし、繁殖力とトゲの強さではアメリカオニアザミの方が非常に強いことが知られています。

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日本のアザミには食べられるものも比較的多いなかで、アメリカオニアザミは食用には向いていません。日本のアザミは家畜が食べることもありますが、アメリカオニアザミは牛などもトゲのせいで食べることはないようです。ただし、根は食べることができるといった話もありますが、はっきりとしたことはわかっていません。

【まとめ】

トゲトゲの雑草、きっとそれはアメリカオニアザミではないでしょうか。アメリカオニアザミは北海道から全国に勢力を広げているようです。ただ、このアメリカオニアザミも日本のアザミのように美しい花を咲かせます。そこに咲く花に罪はありませんが、日本固有種がやられてしまうため、見つけたらできるだけ駆除するのがよいのかもしれません。