アザミは菊の仲間ですが、仲間とは思えない程見かけが違っています。その特徴はとげを持っていることで、うかつに触ってしまうと怪我をしてしまいます。アザミにはいくつかの色がある事がわかっていますが、多くは紫色や白です。中には赤やピンクもありますが、青色の種類も存在します。はどうなのでしょう。

 

今回はアザミの中で、青の花を咲かせる種類について紹介します。

アザミ 青 花

アザミの中で、青い花を咲かせる品種とは?

アザミとは、植物分類上のキク科アザミ属のことをいいます。したがって、アザミという名前の花は存在しません。以下に紹介する花には、アザミと名のつく青い花がある品種です。

 

ルリタマアザミ・・別名エキノプスともいいます。エキノプスはギリシャ語です。ルリタマアザミは正確にはアザミの仲間ではありません。いわゆるボール咲きでアザミに似ていることから、ルリタマアザミと日本の名前がつきました。色はその名のとおり瑠璃色です。花びらもとトゲの様に先端が細くなっています。

 

ヒゴタイ・・ヒゴタイは、ルリタマアザミの仲間で日本の花です。花径は5cm程度になり、ルリタマアザミと同じようにボール状に咲きます。ヒゴタイは漢字で肥後体とも平江帯とも書きます。その名の通り九州中央に自生していました。九州熊本にはその名のついた公園もあります。また、ヒゴタイは絶滅危惧種に指定されています。

 

エリンジウム・・ヒゴタイアザミとか、エリマキアザミとも言われていて、アザミに似た植物ですが、セリ科なので似てはいるものの仲間ではありません。咲き姿は、ボール状ですが、球状のものや、ラクビーボールのようなものなど、いくつか種類があります。花のまわりを葉のような苞が放射状に伸びています。

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 カッコウアザミ・・学名をアゲラタムといい、出身は南米です。アザミが持つ強くて、他をよせつけない印象は特になく、花も優しく、ソフトな感じで咲きます。

 

 アーティチョーク・・別名チョウセンアザミとも呼ばれる、アザミの近親種です。花の色は青色の他、紫がかった色などもあります。つぼみは食用として利用されています。また最近は薬用ハーブとして効用が発見されています。

【まとめ】

アザミは、植物そのものの名前ではなく総称です。キク科アザミ属の中には、青い花を咲かせるものはないようです。しかし、現在アザミには、世界で300種位は存在しているようで、いまだに発見されていない種もありそうです。いつか、目が覚めるような青のアザミがでてくるかもしれませんね。