ペチュニアと同じナス科の植物でペチュニアとそっくりな花を咲かせるカリブラコアという名前の花があります。カリブラコアは、ペチュニアだけどこれは花が小さいよ、といわれていたこともあったようです。

今回はペチュニアとカリブラコアは一体何が違うのか、を紹介します。

カリブラコアとペチュニアの違いは一体何?大きさだけじゃないの?

ペチュニア カリブラコア 違い

カリブラコアとペチュニアの違いは、一般的には花のサイズが違うといわれていますが、最近は共に品種改良が進んで、その境目は非常にあいまいになってきています。

カリブラコアはペチュニアと同じく南米の出身で、由来は1825年のメキシコの植物学者・ビセンテ・セルバンテス氏が名付けたといわれています。

もともと、カリブラコアは、植物学上、ペチュニアと同じ「ペチュニア属」に入っていました。植物学的な違いとしては、とても近い種である事は間違いないのですが、受精因子に対する染色体が大きく違うということがわかっています。

1990年に「カリブラコア属」として独立しました。花としての見かけがそっくりなだけでなく、必要な生育環境もペチュニアと似ています。

スポンサードリンク

細かな違いとしては、花の大きさだけでなく、葉の大きさも少しペチュニアから見ると小さくできています。また、現段階では、花の色にペチュニアにはない色の花もあります。

その他に、ペチュニアにはベタベタがついている品種が多いのに対し、カリブラコアはベタベタがある品種は存在しません。

その代り、カリブラコアは、ペチュニアよりも害虫に弱い可能性があります。(今後は品種改良によってどうなるか、わかりませんが)

出身が同じなだけに日当たりの条件や風通しのよい環境、水やりや肥料の与え方、土の作り方などに大きな違いはありません。しいていえば、カリブラコアの方が寒さに強いといった違いがあります。

まとめ

科学研究が進むといままで同じだと思っていた動物、植物、昆虫が実は違っていました、といった事例はペチュニアとカリブラコアに限ったことではありません。しかし、栽培をして、上手に花を咲かせるのにあまり細かな違いは必要ありませんよね。

現在は、カリブラコアとペチュニアを掛け合わせた品種もでてきており、ますます両種の境界線がわかりにくくなるかもしれません。