はなユリは球根植物ですから適切な育て方をすることで毎年花を咲かせます。そのなかでも、ユリの花が咲き終わった後の取り扱い方、花後の管理は重要なポイントといえるでしょう。

咲き終わったユリの花がそのままの状態では、球根に良くない影響を与えます。ここでは、ユリの花が咲き終わった後の管理方法を地植えと鉢植えそれぞれについてみていきましょう。

 

ユリの地植えと鉢植えそれぞれの花後管理

ユリ 花後 管理

ユリの地植えと鉢植えに共通する花後の管理として、咲き終わった花を摘み取ることが挙げられます。ポイントは花弁と一緒に子房(めしべの下のふくらみ)も取り除くことです。これは、子房を残すと種子を作ろうとするため、本来ならば球根に溜まるべき栄養が損なわれるからです。

地植えのユリの管理は、花後に花弁などを取り除きお礼肥料を与えるだけで十分です。自然に枯れさせておけば問題ありません。ただ、カサブランカ種には連作は好ましくないため、違う場所を用意すること心掛けます。このとき、ユリ科の植物を数年育てていない場所が理想的です。

鉢植えのユリの管理ポイントは、毎年花後に植え替えることです。そのままでは根が込み合っている状態ですから、翌シーズンの生育に良くありません。植え替えは一般的に葉が枯れる10~11月とされていますが、花後まだ葉が枯れていない状態でも大丈夫です。

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植え替える鉢の用土は新しいものを用意し、ユリの根が十分に張れる大きさと深さの鉢が適切です。掘り上げた球根には消毒処理をしてあげましょう。これは、ユリの球根が掛かりやすい腐敗病予防のためです。

掘り上げた球根を水洗いした後に希釈した殺菌剤に漬けてから乾燥し植え替えます。園芸用の殺菌剤スプレーでも対応は可能ですが、30分ほど漬けた消毒処理の方が理想的といえるでしょう。

風通しの良い場所で乾燥させますが、ユリの根は過度な乾燥に弱いため十分な注意が必要です。

ユリの球根は寒さを感じることで花を咲かせるため、植え替え後の鉢を暖房の効いた部屋で管理することは控えるべきでしょう。鉢の土が凍らないほどの温度環境が適しています。

 

まとめ

ここまで、ユリの花が咲き終わった花後管理についてみてきました。地植えと鉢植えに共通する花後の管理としては、球根の栄養を守るため花弁と一緒に子房も取ることでしたね。その後、地植えはお礼肥料を与えるだけで十分ですが、鉢植えは植え替えや温度管理を必要とします。花後の管理が翌年の花へと繋がることと心得ましょう。