ユリを鉢植えにした場合、毎年植え替えをする必要が生じます。順調に育った場合、狭い鉢の中は1年の間に伸びたユリの根でいっぱいになるし、土も劣化してしまうので新しいものに取り替える必要が出てくるからです。

 

ユリの鉢植えの植え替え方

ユリ 鉢植え 植え替え

ユリの鉢植えの植え替え時期は、10月くらいです。この頃になると花ガラを取り去った後に残っていた茎や葉も枯れてくるので、それが植え替えのサインになります。

土を掘り起こしてみると、栄養分を十分に吸収して肥えて立派になった球根が見つかります。この球根を掘り起こし、枯れた茎を球根の上で切り取ってしまいます。球根にはしっかりとした下根と細い上根が付いていますが、このうち上根と枯れた下根は取り去ってしまい、元気な下根だけをそのまま残して新しい土に植え直します。

ユリの球根はウィルス性の病気に弱いため、掘り上げた球根を消毒してから植えるようにするとようにした方がベターです。球根を水で洗った後、消毒液(ベンレート500倍溶液の500倍液など)に30分間つけた後、日陰で乾かします。

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球根が大きく育っている分、育てる鉢はひと回り大きなものを用意して下さい。植え替えのときと同じような準備をして、球根を深く埋めて土をかぶせてやれば終わりです。土がいつも程よく湿っている状態を保つため、定期的な水やりを忘れないようにしましょう。

植え替える時に球根を2〜3個に分球することで、ユリの株を増やすこともできます。ユリの球根が地中で十分大きく育っていれば、比較的簡単に分割することができます。手で割ることも可能です。それらのひとつひとつを新しく植え付ければ、ユリの株を比較的簡単に増やすことができます。

ユリの増やし方には他にもいくつかの方法がありますが、分球だと翌年には新しい株で花を楽しむことができます。

 

まとめ

ユリの植え替えの際、分球によって翌年も新しい花を楽しむためには、地中の球根を夏の間に十分に肥らせておく必要があります。

そのためには、花が咲き終わったらすぐに花ガラを取り去って、ユリに種を作らせないようにして下さい。また花ガラを取り去った後のユリの茎と葉は秋になって自然に枯れるまで、そのまま栽培を続けるようにしましょう。