クレマチスのモンタナは、夏の直射日光が強すぎると長くもたない花ですが、正しい剪定をすることでいい花をつかせます。また、クレマチスのモンタナは、寿命が短いといわれているので挿し木をして増やすのがおすすめです。そこで、クレマチスのモンタナの剪定や挿し木の方法についてご紹介します。

クレマチス モンタナ 剪定

【クレマチスのモンタナの剪定方法は?】

クレマチスは、剪定の方法がクレマチスの種類によって異なります。クレマチスのモンタナは、種類でいうと旧枝咲きの種類に属するので、昨年のツルから花を咲かせます。つまり、なるべく花を咲かせる枝は剪定しないようにします。春の開花後の剪定方法は、花柄を摘む程度で終えます。そして、今年咲いた旧枝となる花の枝の剪定方法は、花の下から2~3節目にします。仮に、何年か咲かせて枝が混み合っているなら、調整する意味でも剪定はした方がいいですが、それでも上から2割程度の剪定までにとどめておいてください。クレマチスのモンタナは、このようにツルを長くした状態で管理していくので、鉢植えなら、最終植え替えからは鉢を変えずに、同じ鉢植えで育てていくようにしまます。

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というのも、クレマチスのモンタナの根はとてもデリケートです。鉢植えにオベリスクや支柱を使って育てている場合なども含めて、土の入れ替えをすることがモンタナの寿命を縮めさせる原因の一つになります。もともと中国の高山地帯で生育していたモンタナ系の原種は、日本の夏の高温多湿な気候は苦手とされています。さらに乾燥にも弱い特徴があるので、モンタナ系のクレマチスを育てる環境には注意する必要があります。

【クレマチスのモンタナの挿し木の方法とは?】

デリケートで、寿命が比較的短いモンタナ系のクレマチスは、枯れる前に挿し木をしておくことで安心できます。挿し木を行う時期は、5~6月が適しています。挿し木の方法は、次のポイントに注意して行いましょう。

1.挿し木をする場合、今年出たツル(花が咲いていない新芽)で先端ではなく、2節ほどの中間のところで切り取ります。この時に、根をつぶさないようよく切れる刃で斜めに切りましょう。

2.挿し木は、発根促進剤のメデール液に1~2時間くらいつけておきます。

3.鉢の底に鹿沼土、その上にパーミィライト(またはパーライト)を入れて、最期の赤玉土で蓋をするようにします。

4.土の中に割りばしで適度に穴を空けたら、そこに根を傷つけないように丁寧にやさしく挿し木を入れます。

5.鉢皿に水をはって鉢を乗せて、水やりは下からの底面吸水で与えます。そして、10日間は半日陰で管理し、その後日光にあてます。鉢皿の水がなくなると枯れるので注意してください。または、1日に1回は挿し木の葉に直接霧吹きを行います。

6.2ヶ月経過したら、一回り大きな鉢植えに植え替えしましょう。この時にも、根が定着していないと枯れる原因になるので十分様子を見る必要があります。

まとめ

クレマチスのモンタナ系は、日本で育てるには気難しい花ですが、開花時期は花が咲き乱れてその苦労も忘れますよ。では、この記事のポイントを復習しておきます。

□クレマチスのモンタナの剪定方法

・春の開花後は、花柄を摘む程度で終える

・今年咲いた旧枝の剪定は、花の下から2~3節目で行う

・ツルを長くした状態で管理するなら、そのままの鉢植えで育てる

□クレマチスのモンタナの挿し木の方法

・挿し木を行う時期は、5~6月

・今年出たツルの先端ではなく、2節の中間のところで切る

・底面吸水で水を与え、10日間は半日陰で管理。

・根が定着していないと枯れる原因になる

クレマチスのモンタナの剪定と挿し木のポイントをしっかりおさえて、また来年楽しめるように挑戦していきましょう。