アマリリス(ヒッペアストルム)は南米原産のヒガンバナ科の花で       、すっと伸びた花茎とユリのような美しく華やかな存在感のある姿で人気があります。

しかし、花も生き物ですから、土に植えてしまえば自然と花が咲く、というほど簡単ではありません。

芽が出なかったり、順調に育っていたつもりが、花茎や葉が短い、なんてこともあります。

ここで、アマリリスの生育不良のその原因をまとめてみました。

 

アマリリスの花茎が伸びないのは何故?

アマリリス 伸び ない

長い花茎から花が咲く方がアマリリスは見栄えがするのに、想像していたより花茎が短いまま花を咲かせた、という場合がよくあります。

なぜか、というと、球根の根の休眠不足や、病気、乾燥が考えられます。

一番考えられる原因は、低温不足でしょう。

 

アマリリスは、11月ごろ気温が10度以下になると生長を止めて休眠します。

しかし、休眠すべき時期に休眠が足りないほど暖かい場所で過ごすと、次の年に花が咲かなかったり、花茎が短い場合があります。

暖房のある部屋や、温室、沖縄などの暖かい地域では、気温が10度下回ることがあまりないので、アマリリスが休眠できず、春になっても根が十分に育たずに、不安定になったり、乾燥して球根がだめになってしまうのです。

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アマリリスの球根は、冬、日当たりの良い5度を下回らない環境下で休眠させる必要があります。

プランターや鉢植えは、寒冷地以外では腐葉土などで覆ってやれば、そのまま冬を越しても大丈夫です。

しかし、露地植えや、寒冷地にお住まいであれば、11月以降に根を傷つけないように掘り上げて、おがくずや、籾殻、バーミュキュライトなどをかけて保存して下さい。

また、アブラムシや、ハサミなどから感染するウイルスには、植物の正常な生長を阻害するものもあります。

殺菌剤や、防虫薬をまくなどの対策をした上で、隔離する必要があります。

まとめ

花茎が短くなってしまったものは、残念ながらそのままシーズンを終えるより他ありません。

しかし、葉と球根を大事に育てることで、来年は鮮やかな花を咲かせてくれることでしょう。

諦めずに、大切に育ててあげて下さい。