椿の種を収穫して、その種からまた椿を育てる。椿を育てている人にとって収穫時期となる季節は、一年でもっとも楽しい季節となっているのではないでしょうか。

椿の種の収穫時期、採集方法について調べてみたいと思います。

椿 種 収穫 時期

椿の種の収穫時期は?

椿の種は下に落ちてから拾っても問題ありませんが、発芽率を考えるのであれば、木に茂っている状態での収穫を試みましょう。

収穫に適した時期は9~10月になりますが、品種によってはお盆を過ぎた頃から10月半ばまでになりますので、庭にある椿の実を確認し、早めに収穫を行うことをおすすめします。ちなみに、地面に落ちてしまった種が発芽しないわけではありません。

発芽する可能性もあり、一概に発芽しないとは言い切れませんが、地面に落ちた種は乾燥しているものが多いため発芽率が低くなる、また、吸水させる手間と時間がかかる、どの親木から落ちたのか分かりにくい等の理由から、おすすめできません。

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では、採集方法についてですが、チャドクガ対策のため、長袖、帽子は必須です。必ず、着用した上で収穫を行いましょう。椿の実は、簡単にもぎ取ることができますが、花芽や葉を傷つけないよう丁寧に摘み取ることが大切です。

 

高さのある椿の木から種を収穫する場合は、竹や洗濯竿等の長い棒状のものを利用しましょう。椿の種から椿油に加工する業者の方々は、竹の木をちょうど良い長さに切り、その先端には実が挟めるように折り曲げた針金を巻き付け、収穫するそうです。先端の針金の太さ、形は思い思いの工夫がされているとのことです。

 

種は殻が裂けている場合にはそのまま取り出せますが、まだ、裂けていないものは、風通しの良い場所に1~2日ほど置いておきましょう。水分が蒸発し自然に裂けるのをお待ちください。収穫後すぐ取り出したい時は、ナイフ等を使って殻を傷つければ、簡単に取り出すことができます。

まとめ

チャドクガは4月下旬~5月中旬・7月下旬~8月上旬に発生し、葉の裏に整列して行動するため、兵隊虫とも呼ばれております。幼虫・成虫ともに、身体を覆っている毒毛に触れてしまうとかぶれるので、注意が必要です。チャドクガが発生しやすい時期に、殺菌剤を葉の裏や幹にしっかりと散布しておくことで予防できます。