古くから椿は日本人にとって身近な花木です。花の鑑賞だけでなく椿が咲き終わったあとの実から採れる椿油や実や葉なども使用することができ、椿は捨てるところがありません。椿は生活のそばで多方面に渡り役に立っています。椿の開花の時期は地域によって差はありますが、日本列島では伊豆大島がいちばん早く咲くと言われています。そしていち早く椿の実がつき始めます。椿油の原料となる椿の実はいつ頃できるのでしょうか。

椿 実 収穫

椿の実の収穫の時期は︎

春先にかけて花を咲かせた椿は2月〜3月に緑色の小さな実をつけます。雨の多い梅雨を越え、厳しい暑さが続く夏を越え、その間に実はどんどん完熟していきます。そして、ようやく収穫の時期となります。実の大きさは約5〜センチぐらいで、3つ〜4つに割れていてその中から黒色の種が5〜6個ほど、ひょっこり顔を出しています。椿の種の収穫の時期は、9月〜11月に最盛期を迎えます。椿の実が熟すと口が開きます。そこから、黒い種が見えると収穫のタイミングです。椿の種は今年咲いた花からできた種ではなく、去年咲いた花からできた実です。

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その実がはじけて種の収穫に至ります。なので早秋咲きの椿の開花が始まる9月下旬頃から、種の収穫が開始されるというわけです。高いところになっている実から下に落ちている実まで全て手作業で収穫します。桜島では落ちている実の方がか完熟しておりたくさん油が採れると言われ、落ちている実を拾う人が多いそうです。これも、地域によって様々です。収穫した種は、油を採取するためにビニールシートなどの上に並べて約1週間天日干しします。天日で乾燥させた種は椿油の原料になります。

【まとめ】

椿の実は収穫するまで1年もの時間がかかります。そして、1年かけて完熟した椿の実は1粒ずつ丁寧に手作業で収穫されます。また、その種を油の原料にするために長い時間をかけて天日干しをします。このように、1粒ずつ丁寧に扱い、丹念な作業を必要とします。このような作業を、伊豆大島や五島列島などでは盛んに行われ、椿油屋さんに買い取ってもらうなどし、島起こしの事業としても行われています。