椿は、とても歴史の古い花木です。日本での記述としては、万葉集に書き残されていて、遺跡では、縄文時代の遺跡からも椿の種が発掘されています。こういったことからも、椿は日本を代表する花と言われていて、日本外でも、人気があります。品種改良が盛んに行われているので花の色・形、また葉っぱの形まで色々な種類の椿が栽培されています。花が少ない冬の季節に立派で綺麗な花を咲かせることから、茶室の床に生ける花の中でも品格のある花で「茶花の女王」とも呼ばれています。また椿は花だけではなく、木も丈夫で強さがあり木の質が均一であるため印鑑や漆器、彫刻の材料として使用されています。こういったことからも、重要な樹木の1つとなっています。

椿 木 特徴 高さ

椿の樹木の特徴とは⁉

椿は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹木です。常緑樹木とは、年間を通して、常に葉っぱをつけている木のことをいいます。高さは5〜6mになります。木の高さが5mを超えるため高木に分類されます。椿は色々な種類があるため、木の高さも様々で高さが18mあったり直径が50cmに成長することも知られています。室内で栽培できることからも花木の成長は遅く、寿命は長いです。樹木を覆っている皮は、なめらかで灰白色の色をしています。花は暑さ・寒さにも強い花になっています。葉っぱは、1つの節に1枚の葉っぱしかつかないタイプで互生と呼ばれる葉っぱのつき方をしています。形は長楕円形から広楕円形で、葉っぱの先端が突き出している鋭尖頭で、のこぎりの歯のような鋸歯と呼ばれる切れ込みが葉っぱの縁に入っています。また、葉っぱには厚みがあり、濃い緑色をしていて表面にはツヤがあります。

スポンサードリンク

椿の樹木の高さはどれくらい⁉

椿は、木の高さが大体5mを超えるので高木の分類されますが、環境や条件によっては、木の高さに違いが出てきます。秋田県に自生する椿は、最北に自生する椿で、木の高さは1〜2mと低いです。地面を這うように低い枝が成長していて、柔らかな枝で折れにくくなっています。森林をたかさで水平に分けたとき、最も上の方で10mを超える高い木が生えている高木層と呼ばれる領域に自生している椿は、高木層の下の亜高木層と呼ばれる場所に多く咲いています。高い木の下に咲いているわけなので、日当たりは良くありません。しかし、日陰に対して強く少ない日光でも光合成を行うことができます。亜高木層で成長する椿は枝が低いため、水を吸い上げやすく、日当たりは良くないけれど湿度が適切に保たれ、風当たりも弱く、高い木の下でも、うまく生きていけるようになっています。

【まとめ】

椿の、木は大体1〜2mの大きさですが、環境や条件によって高さや特徴などが少しづつ違っています。これは、高い木や暑さ・寒さなどに耐えるため、長い年月をかけて、進化してきたことがわかります。そして、今現在も強い品種として咲き続けています。