カザグルマと呼ばれる植物をご存知ですか?
クレマチスと同じキンポウゲ科でつる性の植物です。
新たなクレマチスの品種を作る際に交配されているカザグルマ。
今回はクレマチスとカザグルマの違いをご紹介します。

クレマチス カザグルマ 違い

「クレマチス」と「カザグルマ」の違い

キンポウゲ科クレマチス属のクレマチス。キンポウゲ科センニンソウ属のカザグルマ。
同じキンポウゲ科なので交配が可能です。

・クレマチスの特徴
クレマチスの原産国はヨーロッパ。
花びらの数や色は品種によって異なります。
クレマチスは日本のカザグルマや中国のテッセン、ハンショウズルなどを交配してつくられた植物なので品種が沢山あります。
園芸用語を使うと、センニンソウ属の中でも花が大きく、観賞価値の高い品種のことを「クレマチス」と呼ぶようです。

・カザグルマの特徴
カザグルマは日本の固有種。日本各地に生息してましたが、自然で見る事は少なくなってしまったため絶滅危惧種に指定されています。
花は5月から6月に白色や淡い紫色の大輪の花を咲かせます。
花弁の数は8枚と固定されています。
名前の由来は花が風車のような形をしているからカザグルマという名前をつけられたようです。

スポンサードリンク

トケイソウとクレマチスにはこんな違いがあった

トケイソウ科トケイソウ属の「トケイソウ」
クレマチスと同じつる植物で多年草ですが、種類が違うため交配はできません。
どちらも似た形の花を咲かせますが、トケイソウはその名の通り時計の針のように3つに分かれた雌しべがあるという決定的な違いがあります。
真ん中の目玉のような模様があるのもトケイソウの特徴です。
クレマチスの主な開花時期は4月中旬~10月、トケイソウは5月~10月ごろとクレマチスの方が若干開花時期が早いものの開花時期はほとんど同じで長く花を楽しめます。(どちらも品種によって開花時期は異なる場合があります。)
一部の品種を除き休眠を行うクレマチスに対し、トケイソウはどの品種も常緑性です。

クレマチスとトケイソウはよく似ている為間違えやすいですが、科は全く違うため違う植物です。
似ているのに違う植物というのはなんだか不思議ですね。

【まとめ】

クレマチスの原種は花が小さかったと言われています。
大輪系のクレマチスはカザグルマと交配したことにより作られました。
美しい大輪のクレマチスができたのは日本のカザグルマのおかげと考えるとなんだか誇らしい気持ちになりますね。