ラベンダーといえば、北海道富良野のラベンダー畑や、ポプリやアロマオイルの匂いを連想する人が多いでしょう。しかしそれらはこの植物のひとつの側面に過ぎません。

ラベンダーは5種類の系統に分類することができます。 それぞれの系統ごとにいろいろな品種がそろっていて、性質もバラエティに富んでいます。

ラベンダー 種類 名前

ラベンダーの種類と名前

1番目のアングスティフォリア系は匂いが素晴らしいため、アロマオイルなど香料の原料としても使われる種類です。イングリッシュラベンダー、コモンラベンダー、真性ラベンダーなどとも呼ばれています。富良野で栽培されているラベンダーもアングスティフォリア系です。寒さには強いけれど暑さには弱い性質があるので、夏も比較的涼しい北海道のような地域が、栽培に適しているのです。

 

2番目の ラバンディン系は、アングスティフォリア系と暑さに強いスパイクラベンダーを交配して作られたものです。匂いは香料用の種類と少し異なっていています。冬の寒さにも夏の暑さにもよく耐えるので、暖かい地域でも比較的育てやすい種類です。

 

3番目のストエカス系は、ウサギの耳を連想させるかわいい花がトレードマークです。フレンチラベンダーという名前で売られていることもあります。耐暑性があるので暖かい地域でも大丈夫ですが、耐寒性の方はそれほど強くはありません。

 

4番目のデンタータ系は、ギザギザの切れ込みと産毛がびっしりと生えている葉が特徴です。暑さにも強く四季咲き性なので、株が充実したら年2回、春と秋に花を楽しむことが可能になります。フリンジドラベンダーやキレハラベンダーといった名前で売られることもあります。

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最後のプテロストエカス系は、レースのように切れ込みの入った美しい葉が印象的です。香りがほとんどない鑑賞用の品種で、レースラベンダーという名前で売られているのを見かけます。夏の暑さにも冬の寒さにも弱いデリケートな種類なので、日本で栽培を続けるためには、努力と工夫が必要になります。

【まとめ】

ラベンダーは5つの系統に分けることができ、それぞれ特徴や性質が微妙に異なっています。

住んでいる地域によって栽培可能なラベンダーの種類もさまざまなので、どんな種類を選んで育てるかについては、慎重に選択した方が良いでしょう。