チューリップに欠かせないものは、水やりです。チューリップを植えていて、あまりの暑さに土の表面が乾き、チューリップが育たなかった経験はありませんか?

チューリップは寒い冬から春にかけて成長する植物ですが、寒い冬でも水やりは絶対に欠かしてはいけません。

日本では富山県・新潟県がチューリップの二大産地となっておりますが、これは、チューリップを育てる条件に適した土地柄だからです。富山県・新潟県ともに、どちらも冬は雪が降ります。寒い地域でチューリップが育つイメージが沸かない人も少なくありませんが、実は、この雪が適度な湿り気をもって来てくれるチューリップの救世主でもあるのです。

雪の降る地域で、また、寒い季節にチューリップを育てる時の育て方について、説明します。

チューリップ 雪 育て方

雪の降る時期にチューリップを育てる。育て方の条件は?

チューリップの二大産地である富山県・新潟県では、根雪のある、もっとも厳しい寒さを体感できるエリアと言っても過言ではありません。

秋植えの球根チューリップを育てるには、大きく分けて3つの条件がそろわなければなりません。

1つめは、温度です。

富山県を例にして説明したいと思います。積雪の多いエリアである砺波エリアでは、秋に植えたチューリップの球根は冬の間、根雪のある土壌でじっくりと育てます。根雪の下は、わたし達が想像する以上に暖かいのですが、その温度は平均0℃です。

2つめは、アブラムシです。

温かい地方では2月になる頃から、アブラムシが発生し出します。アブラムシはウイルスを媒介し、チューリップの致命傷ともいうべき、モザイク病を促しますが、雪が降ることによって、そのアブラムシの発生が抑えられ、結果、モザイク病の発生を抑えることができるのです。

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3つめは、日照時間です。

砺波地方の球根の大きさの秘密は、日照時間の長さになります。花が咲き終わった4~6月にかけて球根が大きく育ちますが、この時期の砺波地方は天気が良く、日照時間が長いので、球根に栄養が行き届き、大きく丸々とした球根へと育ちます。

まとめ

チューリップは、花の中でももっとも水を欲する植物の一つと言われます。富山県・新潟県のその豊富な雪解け水が、チューリップの成長にひと役買っていることは周知の事実です。富山県砺波地方は、チューリップの球根栽培が開始されるまでは水稲単作地帯でしたが、農閑期の水田利用にと始めたチューリップ栽培が、今では日本を代表するチューリップ産地になっているんですね。