バラを育てる時には、どうしても害虫や病気が切り離せません。特にすでについてしまった病気や虫などは、何もしないとそのまま越冬してしまいます。対策として、石灰硫黄合剤が有効のようです。

今回は石灰硫黄合剤の使い方と時期について紹介します。

バラ 石灰硫黄合剤 使い方

バラの石灰硫黄合剤の使い方は?

石灰硫黄合剤は、殺虫、殺菌作用をもつ農薬の一種です。使用する目的は越冬してしまう病害虫の駆除です。使用時は、必ず単独で使用して下さい。他の薬剤との使用は禁止です。

 

石灰硫黄合剤は、バラには適合していません。なぜ適合していないのかというと適合の了承を得るためには、農薬として国の厳しいテストをパスする必要があり、多額の費用が掛かるからです。(他にも理由があるかもしれません)しかし、適用がないにも関わらず、なぜ使っているのかというと、ナシや桃などのバラ科の植物に適用があるからです。

 

作業する際には、石灰硫黄合剤の取り扱い説明書をよく読んで作業をして下さい。間違って目に入ると大変しみるので、ゴーグルなどを使うことをおすすめします。また、原液は大変硫黄臭が強いので、むやみにかがない様にした方がよいです。使用時は水で希釈して臭いは弱くなりますが、それでも近所への迷惑を考えて風のない日に行った方が無難でしょう。

また、石灰硫黄合剤は強アルカリ性なので、噴霧器などを腐食させる恐れがあります。散布すると刷毛などでぬるよりも短時間で済む利点はありますが、広範囲に硫黄臭がまき散らされる可能性もあり、また、ちょっとした風でフェンスなどについてしまうと錆の原因になるので、あまりおすすめはできません。

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バラの石灰硫黄金剤の使う時期は?

石灰硫黄合剤の使用時期は、バラの休眠期です。関東では、大体バラの休眠期は12月~1月なので2回行えばよいでしょう。

 

石灰硫黄合剤の塗布や散布の効果時間は、石灰硫黄合剤を付けてから乾燥するまでの期間です。乾燥後についた病害虫には効果は期待できません。通常飼育では、バラに対して無病無害虫状態にするのは極めて困難ですが、石灰硫黄合剤を使用すると、現段階では最も抑制効果があるといわれています。

【まとめ】

石灰硫黄合剤は、バラの適用農作物ではありません。バラは食用でも飼料でもないので農薬取締法の適用外なのかもしれませんが、はっきりとした事はわかりません。いずれにしても使用適用ではないということは覚えておいて下さい。