ユリは通常、観賞用として親しまれていますが、ユリ根のように最初から食用として栽培され売られている球根もあります。

オニユリ、コオニユリ、ヤマユリ、カノコユリがそうです。それ以外はアクが強く食用に向きません。しかし、本当にユリの球根は安全なのか、根や葉などに毒はないのでしょうか。

ユリ 球根 毒

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ユリ科の植物には毒をもつものが少なくありません。彼岸花やすずらんなどの球根にはアルカロイド系の毒をもつといわれていますが、また、ゆりの種類によっては同じ毒素をもった球根もあるようです。

初めから食用として特殊な方法で栽培されている4種類のユリ根はむしろ、大変栄養価が高くビタミン、ミネラルが豊富です。滋養強壮や、咳止めにも効果があり、古くからは漢方薬の材料としても用いられています。

ですが、人間にとっては特に問題がないユリの球根も、猫たちにとってはとても有害であると云われています。猫飼いの方は、たとえ食用であっても、あやまって口にしないよう気をつけてあげましょう。

ユリ 葉 毒

ユリ根は食用の球根であれば問題ないことがわかりました。では、ユリの葉の部分はどうでしょうか。

これも人間には特に問題ありません。しかし、このユリの葉さえも猫たちには猛毒になります。なにかの拍子に葉や茎、花弁などを噛んだり舐めたりしてしまうと高確率で腎不全となり、中毒症状を引き起してしまいます。

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嘔吐から始まり、下痢や手足の痺れなど、やがて呼吸困難になり悲しい最後を迎えてしまいます。そのような事にならないためにも注意が必要です。

ユリ 根 毒

食用に特別な方法で栽培されているユリ根以外は、薬剤散布されているため、猫たちに限らず、人間も口にされないことが望ましいです。

最悪な事態にならなくても、アレルギーを引き起こす可能性は否定できませんし、個人差はあれど、なにかしらの中毒症状が出るかもしれません。

まとめ

このように、猫たちには根や葉などその全てが猛毒になりますが、園芸用と食用でユリの球根の栽培の仕方が異なるため、食用以外をあやまって口にしない限りは、毒に対して必要以上に過敏にならなくてもよいでしょう。

ただし、ユリ科の植物には毒があるものも多いので、気をつけましょう。