椿は、繊細な木と違い、日陰に強く、半日陰でも風通しの良い場所であれば、庭植えでも鉢植えでも上手く咲いてくれる木になります。

椿を発芽させるには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか。時期・方法・温度について、説明します。

椿 発芽 時期 方法 温度

椿の発芽の時期は?

椿を発芽させるには、まず、地面に落ちる前の種を収穫しなければなりません。地面に落ちてしまった種は乾燥しており、発芽率が低くなるため、必ず、木に茂っている状態の種を収穫されることをおすすめします。ちなみに、収穫に適した時期は9~10月下旬になります。

この頃に集めた種は翌年の2月下旬~4月にかけて発芽しますので、楽しみに待っておきましょう。

椿の発芽の方法は?

発根したら、赤玉土単用、もしくは鹿沼土を半量ずつ混ぜた用土をつくり、深めの鉢に入れます。その際、根は2センチほど残し、先端をはさみで切っておきましょう。1センチほどの土をかぶせたら、たっぷりめに水をやります。

しばらくは種がもつ養分で育ちますが、発芽して幼苗が伸びてきたら、薄めた液体肥料を与えてもOK。土の表面が乾かないように、その都度、水やりを行うことをお忘れなく。

 

鉢植えでなく、庭に直接植える場合も、鉢植え同様、赤玉土や鹿沼土を使って用土をつくり、浅めに掘った土の中に種を入れ、軽く土をかぶせます。3~5月、9~11月の年に2回の肥料を与えれば、順調に大きくなっていきます。

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椿の発芽に適した温度は?

椿を発芽させるには、ある程度の温度が必要になります。椿を育てている人たちは、椿が亜熱帯植物と似た性質をもっていると言う人も少なくありません。土の表面がカラカラに乾いてしまっては発芽に大きなデメリットを与えますが、ずっと濡れている状態でも根腐れし、上手く育たないとのこと。水やりはほどほどが良いのかもしれません。

ちなみに、椿農家の方々の意見では、椿が発芽するには土の温度が10~20℃になること、蕾になるには20~10℃への温度変化が必要とのことです。

まとめ

鉢植えの椿に肥料を与える際の注意点についてですが、株から20センチほど離した場所に置くことをおすすめします。株に近い場所に肥料を置くと、肥料が株に付着し肥料焼けを発生します。椿の根に大きなダメージを与えた場合、上手く育たないかもしれません。