春、バラが一斉に目を覚まし色とりどりの花を咲かせる時期。春はバラの季節という方も多く、毎春バラ園はたくさんの見物客で賑わいます。バラにとって一年に一度の大切な時期、潤いのある綺麗な花を咲かせるために、冬場のメンテナンスはとても重要となります。剪定、誘引、水やり、植え替えなど、バラが力を蓄えている状態の冬だからこそ、手早く適切に行いたいものです。春に豪華で美しい花をたくさん咲かせるために、たくさんの手間ひまを要し、さまざまな場面で注意する必要があります。今回は特に冬場の水やり、植え替え、剪定に関してまとめます。

バラ 冬 水やり

気を使う冬のバラの水やり。コツや頻度はどのくらい!?

冬場のバラの水やりは、土の表面が乾く程度で良いでしょう。鉢植えの場合は目安として、1週間に1〜2回程。夏の時期のように頻繁に水やりを行うと、土の中の古い水と空気を排出できずに根腐れを起こしやすくなりますので、水やりは控えるようになります。ただし乾燥させ過ぎも禁物です。芽が伸びだしてから急に水やりを行うことで土が水を吸いきれないことがあるためです。

土の植え替えはバラに必要!大変ですが行いましょう!

バラの鉢植えの場合、植え替えも必要です。去年から夏場まで使用していた土は、古く春に花を咲かせるだけの養分や肥料分が無い状態です。フレッシュな土に入れ替えることで春への養分を与えます。また植え替え時に根と土の状態も確認しましょう。バラは根を張り巡らせて鉢植えの中で根詰まりしていることがあります。不要な根は切り詰めましょう。成長への余裕を生む事が出来ます。そして土の中にはコガネムシの幼虫がいないかチェックするようにしましょう。コガネムシの幼虫はバラの根を食べてしまうため、見つけたらすぐに除去します。植え替えは枝や芽を傷つけないように、あらかた剪定した状態で行うようにしてください。

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春に綺麗に咲いてもらいたいから。冬のバラの剪定ポイント

バラの剪定が冬でもっとも大切なイベントです。春の花の付き具合、全体のバランスなどは剪定で決まると言っても過言ではありません。剪定時期は12月〜1月中旬までには終わらせるのが理想的です。また剪定をする前には葉っぱをできるだけ除去しておきましょう。光合成を一時中止して休眠状態が望ましいためです。

剪定は大胆に。鉢植えの場合は土からだいたい膝下程、約30cm程まで剪定してしまいましょう。剪定対象は、古い枝、黄色く変色した枝、長い間成長していない枝です。またバラ葉頂芽優勢という性質を持つので、切り取った枝先がどれも水平になるようにして剪定することでバランスよく生長します。ツル状のバラなど誘引をする枝が無い場合は古い枝等は残す場合もあるので、育てているバラに応じて、全体をイメージしながら剪定していきましょう。

【まとめ】

バラにとっても、育てる人にとっても冬は大切な時期となります。様々なイベントと重なり忙しくなる方がほとんどです。またご紹介した作業を行うにあたって、没頭するあまり怪我をしないように注意しましょう。バラはトゲがあり、枝が跳ねたりするので、手袋・服装をはじめ装備を十分にして作業に望んでください。バラと一緒に寒い冬を耐えて、綺麗な花を咲かせましょう。