木へんに春と書いて椿。名前の通り春の訪れを告げる、春を代表する日本原産の常緑花木です。現在は品種改良により、9月から5月まで栽培することができ、南は九州沖縄、北は青森県まで自生しています。

幹も太くなりにくく、一般家庭においてはプランターや鉢植え、ポットでの管理も可能ですが、限られた狭い空間での栽培にあたっては注意も必要です。

 

鉢植えでの椿の栽培による根詰まりの症状とは

椿 鉢植え 根詰まり

家庭で樹木の栽培となると、鉢植えでの管理が一般的でしょう。しかし椿にとって、鉢は狭い空間で成長していくことになりますので、根詰まりを起こしてしまうことも多くあります。根は水分や養分を吸収し、外へと成長して行きますが、鉢にぶつかると、それ以上外に伸びることができずに、鉢の底をぐるぐる回りながら伸びて行ってしまいます。

このような症状を根詰まりと言います。根詰まりを起こしてしまうと、十分な養分が取れなくなり、病気になったり、ひどい時には枯れてしまったりします。

水やりもしっかりして、肥料もちゃんやっているのに元気がない、成長が遅い、花が咲かない、枯れてしまった、などの症状が見られたら、根詰まりを起こしてるかもしれませんので、チェックしてみましょう。

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鉢植えでの椿の栽培による根詰まりの対策について

もし根詰まりを確認してしまったら、ぐるぐるになった根や痛んだ根は取り除き、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。鉢が大きすぎると底が湿ったままになり、根が伸びにくくなりますので、鉢のサイズはひと回り大きなものを用意しましょう。

また、椿は日当たりの良い場所を好みますが、強い日光や乾燥に弱いため、夏場の植え替えはなるべく避けるようにし、植え替えをする際は、根が乾かないように気をつけましょう。

 

まとめ

椿の歴史は古く、日本人が昔から親しんできた樹木です。日本原産とはいえ、様々な品種改良を経て、今では世界中で200種類以上の品種を数えます。花言葉は、気どらない優美、完全な愛らしさ。家庭で気軽に育てられるのも魅力の一つでしょう。

また椿の種からとる油は、食用以外にも、近年ではエッセンシャルオイルとしてシャンプーやコンディショナーなど、広く使われるようになり、女性にとっては美容の面でも嬉しい樹木です。