百日草は暑い夏の間も次々に小枝を増やして多くの花を咲かせますが、小さな花しか咲かなくなったり、咲く花が減ってくることがあるようです。原因はどこにあるのでしょうか?手入れの段階で防ぐことができるなら、その方法を知っておくことが必要になりますよね。ここでは、百日草の花が咲かなくなる原因と対策についてご紹介します。

百日草 花 咲かない

百日草の花が咲かない原因は!?

花が咲かなくなる原因としては、次の花をつける脇芽が育つために必要なエネルギーの不足が考えられます。沢山の花や枝葉にエネルギーが分散されることで、次の成長に十分な働きができなくなるのですね。そのため百日草のように、長い期間たくさんの花が咲くタイプの種類の世話で大切なのは『花がら摘み』といわれます。咲き終わった花を早めに摘み取ることで、次の花を咲かせるためのエネルギーにまわすという方法です。摘み取るタイミングは、花びらが茶色っぽくなり色合いが褪せてきた頃がいいでしょう。

また、摘芯や切り戻し剪定も有効で、花が咲く脇芽の成長を促すことにつながるようです。摘芯は、種まきから育てる場合に本葉が7~8枚になった時に上から1節くらいを切り取る方法です。これにより脇芽が元気に伸びて枝の数が増えるのですね。

スポンサードリンク

また、切り戻しは一通り花が咲くのが落ち着いた頃に、花がついている茎を1~2節だけ残して短く切り詰める方法です。風通しもよくなりすっきりしますが、かなり短く剪定してしまうので、次の花が咲くまで20~30日程度かかるかもしれませんので、開花期間が長い草花にしかできない剪定方法なのだそうです。百日草の場合は8月くらいまでには行うのがいいでしょう。一度も切り戻しをせず暑い時期もずっと花を咲かせていると、秋になると勢いのない姿になってしまうといわれます。一時的に花は見えなくなりますが、思い切って短くすることで、秋に切り戻しの効果を実感できるはずでしょう。

まとめ

花を咲かせるためのエネルギーを無駄にしないためにも、盛りを過ぎた花を早めに摘み取ったり茎を刈り込むなどの方法が有効になりそうです。タイミングとしては、種から育てる場合は本葉が数枚になった時に行う『摘芯』、花が色あせてきたら『花がら摘み』、夏ごろに行う『切り戻し』で、秋まで豊かな花を楽しむことができるのですね。