アメリカンブルーは苗を植えた状態のままで放置して、何も手を加えなければ、花はあまり咲きません。枝があちらこちらに長く伸びるだけです。アメリカンブルーの花芽は枝の先端だけに付くからです。

アメリカンブルー 花 増やす 

アメリカンブルーの花を増やす方法

 アメリカンブルーの花の数を増やすためには、花芽の数自体を増やさないといけません。

そしてそのための最良の方法は、摘心と切り戻しです。

 

 「摘心」とは、枝の先端の芽の部分を数センチ摘み取って脇芽を出す作業です。「ピンチ」あるいは「芯止め」とも呼ばれています。

 アメリカンブルーを含む植物の多くは、茎の先端から出る芽(頂芽)の方を、側面から出る芽(わき目)よりも優先して育てようとします。そのため放っておくと先端の芽だけが成長して花を咲かせる傾向が生まれます。

 これを防ぐために苗のうちから摘心を繰り返して行うと、脇芽の発達が促されて、多くの花が咲くようになります。また苗が横方向へ広がりながら成長するために、こんもりとした姿に成長しやすくなるというメリットも生まれます。

 

 一方「切り戻し」とは、伸びすぎた枝を切り落として短くする剪定作業のひとつです。

 株が成長すると枝が好き勝手な方向に伸びて形が乱れてしまうので、それを防いで全体をコンパクトにまとめる働きがあります。切り戻しには、枝が茂り過ぎて風通しが悪くなり、病虫害の被害にあったりするのを改善する効果もあります。

 また切り戻しには、摘心を行なった場合と同じように、枝を切った部分から新しい脇芽が伸びるのが促進されて、花の数を増やすといった働きも得られます。

 

 摘心や切り戻しの他にも、アメリカンブルーの花の数を増やすのに効果的なテクニックがいくつかあります。

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まず肥料の与え方です。植え付けのときに緩行性肥料を与え、花が開くシーズンには液体肥料を月2〜3回与えるようにして、肥料切れさせないように気を付けて下さい。

 肥料の成分も問題になります。葉っぱの成長を促進する窒素肥料は控えめにして、花付きを良くするリン酸や根を強くするのに役立つカリの多い肥料を与えます。

 水のやり方にもコツがあります。水の与えすぎも花が咲かなくなる原因になるからです。アメリカンブルーは過湿を嫌うので、水は土がある程度乾いてからたっぷりとやるといった具合に、メリハリをつけます。

【まとめ】

 苗を植えてそのまま放置しておくだけでは、アメリカンブルーに十分な数の花を咲かせることはできません。

 肥料の与え方や水の与え方に問題がある可能性もあるのですが、花の数を十分に増やすためにいちばん大切なのは、摘心や切り戻しを適切なタイミングで行うことです。