シクラメンは冬から春にかけて咲く花で、その分暑さや湿気には弱いです。春まで元気だった花が梅雨に入って弱ってしまう、そんなこともあるようです。

シクラメンは多年草ですので、上手く育てればまた冬に綺麗な花を咲かせてくれる可能性が高いです。

そこで、今回はシクラメンの梅雨の時期の育て方や、梅雨を乗り切る対策法について、紹介します。

休眠か継続か?梅雨の時期のシクラメンの育て方

シクラメン 育て方 梅雨

シクラメンの梅雨の育て方としては2通りあります。1つ目が球根を休眠させる方法です。シクラメンは球根植物で、葉や茎や花が枯れていても球根は生き続けることができます。

2つ目が休眠せずに継続して育てる方法です。梅雨の時期は暑さと湿度があり簡単ではありませんが、元気なシクラメンであれば十分可能だそうです。

休眠か継続かを選ぶ判断基準としては、葉の数があります。梅雨に入る頃に葉の数が10枚を越えていれば休眠せずに育てることが可能だそうです。

一方葉の数が10枚未満であればシクラメン自体が休眠の準備をしているので、休眠させることを強くおすすめします。次に、具体的な育て方を見ていきます。

先に休眠の方法を紹介します。まず鉢を軒下など、雨や直射日光が当たらず、風通しの良い涼しい場所に置きます。

場所はとても重要です。雨に当たればカビが出たり球根が腐ってしまうので注意しましょう。また休眠中は発育が必要ないため、暑さの原因になる日差しも避けた方がいいです。

次に水を与える量を減らし、6月には水やりを完全に止めます。水がなくなると葉は枯れてしまいますが、問題ありません。

ここで中途半端に水やりを続けると逆に腐る原因になりかねないので、ここはキッパリ止めましょう。

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その後夏の間も水、肥料を一切あげずに日陰の風通しの良い場所に置いておきます。

8月終わりから9月くらいに球根を触って硬い場合は休眠成功です。休眠を成功させる確率はだいたい40~60%とされています。

次に休眠せずに継続して育てる方法を紹介します。こちらの場合も鉢を置く場所が重要です。シクラメンは湿度の高い環境が苦手で、土が常に濡れていると根や球根が傷みやすくなります。

ですので、こちらも風通しのよく雨のかからない軒下などに置きます。日本の夏の日差しはシクラメンには強すぎるので、半日陰くらいがちょうどいいとされています。

また複数の鉢を育てている場合は蒸れを防ぐため、鉢と鉢の距離を離します。最低でも葉同士が触れ合わないようにしましょう。

休眠株と違って葉を残しているため、こちらは水や肥料が必要です。ただし量をいつもより減らします。

水やりは土の表面が乾いている場合のみ、肥料は2週間に1回程度で大丈夫だそうです。夏が本格的な場合も同様にして、なるべく暑さと湿度から守ってあげましょう。

成功すると休眠株より早く花を咲かせてくれます。ただし、休眠せずに育てるのは管理が大変といわれているので、慎重にやりましょう。

まとめ

いかがでしたか。シクラメンにとって梅雨の時期は天敵です。休眠するかしないかを見極め、それぞれ適切な育て方をしましょう。梅雨の時期や夏を越えるのは簡単ではないですが、成功すればまた鮮やかに咲くシクラメンを見ることができるでしょう。