みなさんはクロサンドラというお花を見たことはあるでしょうか?
草丈は低く、熱帯植物特有の厚みのあるツヤツヤとした葉っぱと長く伸びた茎の先にオレンジ色や黄色のひらひらとした可愛らしい花を咲かせる植物です。
アフリカやインド・マダガスカルなどが原産の熱帯植物で、日本では100年以上前から育てられ親しまれてきました。
今回は、そんな可愛らしいクロサンドラがいつごろ花を咲かせるのか、どのような植物なのかを紹介していきます。
【クロサンドラの花っていつ咲くの?】
クロサンドラは、キツネノマゴ科ヘリトリオシベ属の熱帯植物です。アフリカやインド・マダガスカル・スリランカなどが原産で、暑さや湿気に強く寒さに弱い性質を持っています。日本には1912年(大正時代初期)に伝わり、現代まで親しまれてきました。
世界中でも親しまれ改良されてきた結果、園芸によく用いられる低木の品種だけでも50種を超える種類があります。
クロサンドラの草丈は30~50㎝ほどで、葉っぱは1年を通じてツヤツヤとした光沢のある濃い緑色の葉っぱのままの常緑多年草の植物です。
花の咲く姿がとても特徴的で、葉っぱの付け根から伸びた花茎の先に、麦の穂のような苞(ほう:つぼみを包んでいる葉)が付き、そこから次々とオレンジ色や黄色のゆらゆらと燃える炎のような花びらの花が咲きます。この特徴的な姿から、サマーキャンドルやファイヤークラッカーフラワーなどと呼ばれたりもします。
クロサンドラの花が咲く時期は、5月~10月です。
この、初夏から秋にかけて長く花を咲かせるのも園芸に人気の理由の一つで、温室など10℃以上の温度が寒い時期でも保たれる環境で育てれば花は咲くので、一年中花を楽しむことが出来るのが特徴です。
しかし、寒さに弱くて8℃以下になると枯れてしまうので、庭に植えたり温度管理が難しい部屋で育てることの多い日本では、クロサンドラは一年草として扱われてしまうこともあり、冬に花を見られることはほとんどありません。
【まとめ】
アフリカなどの気温の高い国が原産の植物なので、花は初夏から秋にかけての暑い時期に咲きます。しかし、温室などで常に10℃以上を保つことが出来る場所で育てれば冬でも花を楽しむことが出来るので、育ててみる場合にはぜひ試してみてください。