カトレア・ロバータ・セルレアはブラジル原産のカトレア属の原種です。カトレア・ロバータは、寒さに強く栽培がしやすいといわれている品種で、日本の冬でも栽培できるので、広まってきているようです。

カトレア・ロバータには数種類の色が確認されていますが、今回はその中のひとつ、カトレア・ロバータ・セルレアについて紹介します。

カトレア・ロバータ・セルレアは何色の花を咲かす?特徴は?

カトレア ロバータ セルレア

カトレア・ロバータは茎の長さが大体20~30cm程度の小さく、小~中輪咲きのカトレアです。自生地のブラジルでは、土に直接生えているわけではなく、そこに生えている木に着生しています。

着生とは、カトレアが木に根を張りつけて生きていくことです。木から養分を摂取するわけではないので、寄生とは違います。

カトレア・ロバータの花は、まっすぐに伸びて少しお辞儀をするようなセパル(萼片)、幅広のペタル(花弁)ペタルと同じ位の幅を持つリップ(唇弁)で構成されています。

ペタルとリップの縁はフリル状になっています。リップには特有の筋脈のようなものがあります。カラム(蕊中)を覆うように黄色が配色されています。

ひとつの茎に数個の花を咲かせる、多輪系です。

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セルレアとは「青空色」という意味ですが、実際には青紫のような色がつきます。カトレア・ロバータ・セルレアの色は、他のカトレアのセルレア系とは少し色あいが違っていて、紫が濃いのが特徴です。

セパル、ペタルともに濃い青紫のような色をしており、リップの先端はさらに濃くなっています。カラムから、黄色を覗かせています、

カトレア・ロバータ・セルレアはほとんど確認されておらず、希少な品種です。現在出回っている多くはメリクロン種といって、植物のクローンのようなものです。

まとめ

カトレア・ロバータの特徴は、やはりあの花のリップやペタルがフリル状になっていることでしょうか。カトレアと聞くと、可憐なイメージを思い浮かべますが、花の中にフリルがあるとそれが、ますます可憐に感じます。

さらにセルレアの場合は、濃い青紫が装飾されているのですから、女性に例えると上流階級の貴婦人、といった面持ちでしょうか。