ツツジは低木から高木まで様々な種類があります。春に花を咲かせる植物で、主にアジアで広く分布しておりネパールでは国花にもなっています。

日本には、美しい花を咲かせるヤマツツジやキシツツジなど15種類以上が自生しており、江戸時代に交配により数々の園芸種が生まれました。街路樹として植えられているのもよく目にする日本でもなじみ深い花であるツツジですが、栽培は容易で鉢植えや庭植えでも育てることが可能です。今回はツツジの育て方と、育てる際に重要なポイントである用土について紹介します。

ツツジ 育て方 用土

ツツジの育て方。用土は酸性に。

ツツジは水を好み乾燥を嫌う植物です。鉢植えで育てる場合は土が乾き始めたらたっぷりと水を与えてください。庭植えの場合は自然の雨で充分なのですが、夏の乾燥時期は水不足に陥りやすいので朝晩の2回水を与えるとよいでしょう。日光も好むのですが夏場の過度な乾燥を防ぐために、午前中は日光が当たり午後に日陰になる場所で育てることがおすすめです。庭植えなどで1日中日光にさらされてしまう場合はワラなどを敷いてマルチングをすると過度な乾燥を防ぐことができます。

植え付けや植え替えは2月から3月がおすすめです。植え替えの場合は、植え付け時と同じ土を使用してください。ツツジは根から空気を取り入れるため、深く植えると呼吸ができず枯れてしまうので浅く植えてください。

剪定は開花を終える5月から6月までに行います。秋以降に行うと翌年に咲く花芽を落としてしまうからです。また、花が咲き終わると実が付くので、そちらも取り除いてください。放置していると次の花芽が付かなくなってしまいます。病害虫を防ぐためにも剪定を必ず行ってください。

ツツジの用土は酸性である必要があります。植え付け時はもちろん、その後も酸性でなくなると枯れてしまうので注意が必要です。

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ツツジの土を自作する際の配合

ツツジの専用土がホームセンター等で販売されているので、そちらを使用するのが最も早く楽です。自分で配合する場合は赤玉土(細粒)、鹿沼土(細粒)、ピートモス、バーミキュライトを4:2:3:1で混ぜましょう。また、庭植えの際に付近に畑があるなどの理由から土の酸性が中和されてしまう場合は、鹿沼土を足して酸性を保ってください。

【まとめ】

ツツジは要点を抑えて育てることできちんと綺麗な花を咲かせてくれます。水を欠かさず乾燥に注意すること、浅く植えること、開花を終える前に剪定し実は必ず取り除くこと、土を酸性にすることを意識し育てることで、何年も美しい花を咲かせてくれるのです。肥料を与えなければ枯れてしまうというわけでもないので、枯らさないように注意して育てましょう。