赤い葉っぱって光合成ができるのか疑問に感じたことはありませんか。光合成を分かりやすくあらわせば、太陽の光を緑色の葉が受けておこなわれるものです。水から酸素を作り、二酸化炭素から植物にとって必要なデンプンなどの栄養素を作るわけですが、ポインセチアにある赤い色の葉では光合成はおこなわれているのでしょうか。

ポインセチア 赤 光合成

 【ポインセチアの赤い葉が光合成することはない?】

クリスマスの時期に店頭に並ぶポインセチアの鮮やかな赤色は、短日処理など人為的な工程をおこなうことであらわれます。もちろん、冬のように暗い時間が12時間以上になった場合にも自然に赤くなりますが、短日処理をほどこした葉ほど鮮明に発色することは少ないといえるでしょう。

 

さて、ポインセチアの赤い葉の部分が光合成をするかの疑問ですが、完全にとはいわないまでも光合成はしていないと表現して良いでしょう。植物の光合成は、緑色の葉や茎に含まれるクロロフィル(葉緑素)の働きによりおこなわれるのが一般的です。

 

クロロフィルの働きで光合成をおこなう緑色の葉に対して、赤い葉にはアントシアンなどの赤い色素が多く含まれています。赤い色素は光合成色素ではないため、ポインセチアの赤い葉の部分が光合成をおこなっているとは考えにくいのです。

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もちろん、赤い葉の部分にもクロロフィルが完全にないわけではありませんから、100パーセント光合成をおこなっていないと断言することはできません。しかしながら、ポインセチアの赤い葉が光合成に関係している割合は少ないといって良いでしょう。

 

それでは、赤くなるまでのポインセチアの葉は光合成をおこなっているのでしょうか。短日処理をするまたは日照時間が少なくなり自然と赤くなるまで、ポインセチアの葉は緑色を保っています。この状態の葉には、クロロフィルが含まれていますから、下葉と同じように光合成はおこなわれます。

【まとめ】

ここまで、ポインセチアの赤い葉の部分が光合成をするかについてみてきました。赤い葉の部分は、アントシアンなど光合成色素ではないものが多くを占めています。そのため、ポインセチアの赤い葉に部分が光合成することはないといって良く、光合成をおこなっていてもごくわずかに関与しているという表現が適切でしょう。