春の季節が安定してくる5月になると、白くて可愛らしいスズランが見られるようになります。花弁が下を向きながらも、その鈴のように連なっている姿は、可憐ななかにも上品さも漂ってきているようです。

そんなスズランですが、英語での読み方やその意味とは、どういったことを表しているのでしょうか?

スズランの英語での読み方とは?

スズラン 英語 読み方

スズランの英語での名前は「Lily of the valley」(リリー・オブ・ザ・バレー、リリー・オブ・ザ・ヴァリー)です。日本語に訳すと、谷間のゆりという意味を表しています。

このスズランのラテン名は「Convallaria maialis」(コンバラリア・マーヤーリス)で、Convallaria(コンバラリア)はConvallis(コンワッリス、コンワルリス)とleirion(レイリオン)が合わさったものです。

Maialis(マーヤーリス)は「5月」という意味を表し、スズランの英語名はラテン名から名づけられたと言われています。

スズランの英語の意味は?

スズランの花は、英語での名前はいくつか存在します。

May bells(メイ・ベル)は五月の鈴をいい、Our Lady’s tears(アワー・レディズ・ティアーズ)は貴婦人の涙を表し、Mary’s tears(メアリーズ・ティアーズ)は聖母マリアの涙と言われています。いずれもキリスト教から誕生した名前と言われています。

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それはキリストが磔にされた時に、聖母マリアが流した涙が、そのままスズランになったと言われているからです。

聖母マリアの存在は「純粋」や「純潔」という無垢の象徴であることから、人々から崇められる存在でした。

キリスト教徒の初期の生徒からは、純粋無垢であるマリア像に、スズランの花束が捧げられたとされています。

また、宗教的な絵画によっては、「謙虚差」を表すものとして、スズランの花が描かれていると言われています。

他にはエデンの園からアダムとイブが流した涙も、スズランの花とも言われております。

まとめ

聖母マリアを謳わせるスズランの花ですが、その意味は可憐や純粋さを表し、なおかつ清楚なイメージがぴったりの花です。ヨーロッパや東アジアはもちろん、北アジアでも多年草の一種として自生しています。

スズランの花は英語の意味としてLily of the valley(谷間の百合)とされ、それは谷間に生息しているということを表していますが、その名にふさわしい姿をしているのではないでしょうか。